愛犬の気持ちは行動ですぐ分かる⁈ カーミングシグナルについて/ドッグトレーナーが解説
カーミングシグナルとは
ワンちゃん同士って言葉が通じないのに、どうやってコミュニケーションとってるの?
と思ったことありませんか?
実はわんちゃんは行動や動作で相手に気持ちを伝えています!
つまりボディランゲージで意思疎通をはかっているのです!
日々の愛犬の行動に深い意味が眠っています!
そういった身体で表す合図をカーミングシグナルといいます。
今回はカーミングシグナルについて解説していきたいと思います!
尻尾を振る
尻尾を振るときは、尻尾の振り方をよく観察しましょう。
振り方によって意味が異なります。
警戒しているときは、尻尾を上向きにして小刻みに振ります。
怯えているときは、尻尾を垂らしたり、またの間に挟み込みます。
嬉しいときは、飛んでいきそうなくらいフリフリします。そのまま尻尾が飛んでいそうなくらいに。
あくび
犬のあくびは寝起きなどで眠いときによく見られますが、興奮状態の相手を落ち着かせているときや自分のストレスを和らげようとする際にも見られるカーミングシグナルです。
例えば、ほかの犬から威嚇を受けているときや、飼い主に叱られている時にあくびをして、相手に不快に思っていることを伝えます。
怒っている相手に対して、「もう怒るのやめてよ」「落ち着いてよ」と言った意味が込められてます。
また、知らない人や犬が近づいてきたとき、それを不快に感じた際はあくびが見られます。
ブルブルと身体を振る
濡れたときなどにブルブルと身体を振る姿をよく目にしますが、それ以外の場面でもこの行動は見られます。
例えば叱られた後や、犬同士の喧嘩の後など、緊張状態から解放された際にブルブルッと体を振ります。
また、気分を切り替える際にも見られます。
体をかく
犬が体をかくカーミングシグナルは、単に体がかゆい時以外に、緊張した状態から解放されたなどに見られます。
飼い主に怒られた後など、ストレスを感じる緊張した状態から解放され、リラックスしたとき。
または、犬自身からリラックス状態を作ろうとした際に見られます。
身震いする
冬などの気温が低い際に体をガクガクと震える身震いを目にしたことがあると思います。寒い以外にも意味があります。
人間と同じように恐怖を感じた際にもガクガク震えます。また、不安な気持ちを落ちつかせるといった意味もあります。
すごく嬉しくて興奮が抑えきれない際もガクガク震えます。例えばケージの中で飼い主の帰りを待ち、帰ってきた時に嬉しくてガクガク震えることもあります。
「おかえり!待ってたよ!!」ガクガクッ
こんな感じです。会いたくて震えるのはワンちゃんも一緒です。
目をそらす
目(視線)、顔をそらす時は、相手に敵意がないことを伝えるためです。
初対面の犬に会った場合、視線がぶつかると、目をそらします。こうすることで、「ぼくは喧嘩したいわけじゃないんだよ」と相手に伝えます。
また、叱られている際、目をそらすだけでなく体全体をそらし、相手を落ち着かせようとします。
犬が相手の目を見る行動は、相手に対して敵意があることを示します。犬を面と向かって見つめることは犬に大きなストレスを与えてしまう可能性があります。注意してあげましょう。
歯をカチカチ鳴らす
歯をカチカチ鳴らしている場合は、不安を感じている。または、戦闘体制の相手わ落ち着かせようとした時に見られます。
怖くて歯をカチカチ鳴らしているわけではなく、「戦う必要がない」と不要な対立を避けようとしています。
歯周病や歯が抜けそうなときなど、口のトラブルが原因でカチカチ鳴らすことがありますので、注意しましょう。
自分の足を噛む
恐怖や緊張などストレスを感じでいる際に見られます。アレルギーなどで、皮膚がかゆい場合もありますが、それが原因ではなく噛んでいる時はストレスを感じています。
頻繁に自分の足を噛んでいる場合は注意しましょう。
アレルギー、皮膚疾患の可能性を加味して病院受診が必要かもしれません。
人の顔をなめる
人の顔をなめる行動は、好き!と言う愛情表現やおねだりといった意味があります。
顔をなめる行動は、信頼できる相手にしか取らないと言われています。
子犬が母犬に食べ物をおねだりするときは母犬の顔を舐めて、おねだりをします。その名残からの行動です。
飼い主であるあなたのことを信頼している証拠です。
仰向けになる
仰向けのポーズは、気を許していることを表すカーミングシグナルです。
これもまた信頼の証です。
くしゃみをする
鼻が刺激されてするくしゃみではく、故意にくしゃみをすることがあります。
ストレス緩和、興奮している相手を鎮めるために行います。
最後に
いかがでしたか?
今回はカーミングシグナルからよく目にするものをまとめてみました。
この他にもカーミングシグナルはあります。
最後に1つおもしろいものを紹介して終わります。
犬が人を噛んだ後に手を舐める行動についてです。
例えば嫌なことをされて飼い主の手を噛んでしまった。その後叱られて、しおらしく飼い主の噛んでしまった手を舐める行動があります。
この時、ワンちゃんはどう考えていると思いますか?
反省しているのかな?とか思いませんか?
実は真逆です。
「わかったか?もう二度とするなよ?」「逆らうとこうなるから気をつけろよ?」とこのように思っています。
あなたのワンちゃんが普段からしているカーミングシグナルはありましたか?
次回もよろしくお願いします!!
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